イアン・フォスター氏が新しく監督に就任し、フレッシュなオールブラックス2020年初のスコッド35名が発表!
この記事では、コーチの言葉や全選手のリスト、そして初選出の7メンバーの経歴などをまとめました。
今年は新型コロナで予定が大きく変わってしまったけど、オールブラックスもついに始動!
テストマッチが待ちきれません。
10月開催のブレディスローカップについてはこちら↓の記事でまとめています。
2020年新生オールブラックス登録メンバーへ監督の言葉
すばらしいエンターテイメントだった「北島vs南島大会」は楽しまれましたでしょうか?
試合の翌日、2020年9月6日に新生オールブラックスのメンバーが発表になりました。
オールブラックスのメンバーを決めるのは、写真の3人。
選手を見るまなざしが真剣!
- イアン・フォスター監督(写真左)
- ジョン・プラムツリー アシスタントコーチ(右)
- グラント・フォックス セレクター(真ん中)
フォスター監督は、今回のセレクションについて次のようにコメントしています。
経験豊富な選手と新しいプレーヤーのバランスがとれたチームを発表でき、うれしく思います。
3人のセレクターを代表し、オールブラックスに選ばれたすべての選手、特に7名の新しいプレーヤーにおめでとうと伝えたい。
またキャプテンに就任したサム・ケイン選手にも正式に祝辞を述べます。
彼の働きにはすでに感銘しているし、これからもチームと国のためにすばらしい仕事をしてくれると確信しています。
そして、アサフォ・アオムア、カール・トゥイヌクアフェ、アキラ・イオアネ選手など、オールブラックスに返り咲いた選手にも注目してほしい。
残念ながらケガのため選考に入らなかったのは、アトゥ・モリ、スコット・バレット、ンガニ・ラウマペ選手。
さて、私たちもみなさんと同じように、オールブラックスのテストマッチスケジュールが決定するのを心待ちにしています。
それほど遠くない将来、ファンの方々に心待ちにしてもらえるイベントが起こることは間違いありません。
参考:All Blacks : ALL BLACKS SQUAD NAMED FOR 2020 INVESTEC RUGBY CHAMPIONSHIP
新キャプテンのサム・ケイン選手、チームをどう率いるのか楽しみです!
【All Blacks】35選手のポジションやチーム別人数は?
全部で35名のメンバーが選ばれましたが、ABs公式サイトにある以下の統計をまとめてみました。
ポジション別の選手数
フォワード | 20選手 |
---|---|
フッカー | 3 |
プロップ | 6 |
ロック | 4 |
ルースフォワード | 7 |
フォワードのほうが多いんですね。
バックス | 15選手 |
---|---|
ハーフバック | 3 |
ファースト・ファイブエイス | 2 |
ミッドフィルダー | 4 |
アウトサイドバック | 6 |
スーパーラグビー・チーム別の選手数
スーパーラグビー・チーム | 選手数 |
---|---|
ブルーズ | 10 |
チーフス | 6 |
ハリケーンズ | 6 |
クルセイダーズ | 11 |
ハイランダーズ | 2 |
ハイランダーズがんばって〜!
姫野和樹選手が加入で話題の「ハイランダーズ」についてまとめた記事もご覧ください😊
ニュージーランド州代表チーム別の選手数
州チーム | 選手数 |
---|---|
オークランド | 8 |
カンタベリー | 7 |
タスマン | 5 |
ウェリントン | 4 |
タラナキ | 3 |
ワイカト | 2 |
ノースランド | 1 |
ノース・ハーバー | 1 |
カウンティーズ・マヌカウ | 1 |
ベイ・オブ・プレンティ | 1 |
ホークス・ベイ | 1 |
マナワツ | 1 |
12の州代表チームから選ばれています。
オタゴは残念ながらゼロ…
オールブラックス初選出の7メンバーはどんな選手?
では今回初めてオールブラックスに選ばれた、栄誉ある7名の選手の写真と簡単な経歴をご紹介します。(All Blacks公式サイトを参考にしました)
アレックス・ホッジマン選手(プロップ)
アレックス・ホッジマン選手は、生まれも育ちも北島のオークランド。
しかし州代表のデビューチームは南島のカンタベリー、2014年のことです。
今年27歳のプロップは、マイター10カップ(州代表大会)でカンタベリー代表として3回の優勝経験あり。
そしてスーパーラグビーではクルセイダーズで2シーズン9試合に出場後、地元のオークランドに戻ってきました。
現在はSRチームのブルーズ、そしてオークランド州の力強いフロントローとして活躍しています。
クインテン・ストレンジ選手(ロック)
ラグビーの名門、ネルソン・カレッジでキャプテンを務めたクインテン・ストレンジ選手。
24歳のロックは以前から将来を有望視されていました。
2016年には、ニュージーランドU20キャプテンとしての働きで脚光を浴びます。
【ニュージーランドU20】とは?
>>>オールブラックス公式サイト:ニュージーランド U20
同じ年にタスマン州代表でデビューを飾り、2017年にはスーパーラグビーのクルセイダーズと契約を結びました。
2020年のスーパーラグビー・アオテアロアは残念ながらシーズン前にケガをしてしまいましたが、復帰して5試合に出場しています。
トゥポウ・ヴァアイ選手(ロック)
トゥポウ・ヴァアイ選手は、今年20歳の若いオールブラック!
↑オールブラックスに選ばれたことを家族に告げた場面が感動的!
オークランド生まれのロックは高校時代キャプテン、そして2018年に18歳でタラナキ州代表チームの選手に選ばれます。
翌年にはニュージーランドU20の6試合に参戦。
そして2020年にはスーパーラグビーのチーフスでデビューと、若いながら順調にキャリアを積んでいる選手です。
アオテアロア大会では7試合すべてに出場、すでにチーフスと2023年までの契約が決まっています。
カレン・グレース選手(ルースフォワード)
南島の小さな町、ティマルで育ったカレン・グレース選手は今年20歳。
2018年にはカンタベリー州U19、2019年はニュージーランドU20に名を連ねました。
そして2020年のスーパーラグビーにデビューするやいなや、ダイナミックなルースフォワードの活躍にセレクターの目が光ります。
1年目で87タックル、ボールキャリー数45回は快挙。
SRシーズン中の6月の末に親指を負傷しましたが、8月のカンタベリー州代表戦で復帰しています。
ホスキンス・ソトゥトゥ選手(ルースフォワード)
22歳のホスキンス・ソトゥトゥ選手は、彼のお父さんの歩んだ道と同じオークランド州とブルーズでプレーしています。
彼はバックスとして活躍していましたが、学生時代の最後にルースフォワードに転向。
それからというもの、ニュージーランドU20、オークランド州、そして2019年にはスーパーラグビーのリザーブとしてデビュー。
今シーズンはボールキャリア数は100以上、80タックルをきめています。
パワフルなボールキャリア、またねばり強くしつこいデフェンダーとして注目されました。
ケイレブ・クラーク選手(アウトサイドバック)
ケイレブ・クラーク選手はオークランド出身、今年21歳のウイング。
お父さんは1992年〜1998年にオールブラックスとして活躍したエロニ・クラーク選手です。
2016年には高校で全国優勝、ニュージーランドU20のメンバーとして2017年にワールドチャンピオンにもなっています。
2017年に18歳の若さでオークランド州に選出され、2018年の優勝に貢献と、輝かしい経歴の持ち主。
また7人制ラグビーのNZ代表選手でもあります。
2020年のスーパーラグビー・アオテアロア大会では6試合に出場し、ブルーズでもっとも活躍した選手のひとり。
今シーズン中ハイランダーズ戦の前におじいちゃんが亡くなり、キックオフ直前に涙する場面が印象的でした。
ウィル・ジョーダン選手(アウトサイドバック)
ウィル・ジョーダン選手は、2020年もっとも話題にのぼっている選手のひとりです。
クライストチャーチ・ボーイズ高校出身、2017年にはニュージーランドU20のチームメンバーとしてワールドチャンピオンに。
そして同年にはタスマン州代表選手としてデビューし、2019年はチームの優勝に貢献。
そして彼の天性で特別な才能(Xファクター)は、クルセイダーズのバックスとしてスーパーラグビー・アオテアロア優勝の大きなカギとなりました。
以下すべてにおいて、2020年SRシーズンの最多記録を獲得!
- トライ数(6)
- ディフェンス突破数(39)
- ゲインメーター(724)
- クリーンブレイク(15)
参考:Super Rugby : INVESTEC SUPER RUGBY AOTEAROA: FORM XV
オールブラックス2020年代表メンバー全選手表
それでは2020年のオールブラックス・スコッド、35名をリストでご紹介します。
以下の項目もあわせて掲載しました。
- 年齢
- スーパーラグビーチーム
- 州代表チーム
- テストキャップ数
【フォワード】初選出5名を含めた25選手!
まずフォワードの25選手です。
選手名 | ポジション | 年齢 | SRチーム | 州チーム | テストキャップ数 |
---|---|---|---|---|---|
アサフォ・アオムア | フッカー | 23 | ハリケーンズ | ウェリントン | 0(2試合出場) |
デイン・コールズ | フッカー | 33 | ハリケーンズ | ウェリントン | 69 |
コーディ・テイラー | フッカー | 29 | クルセイダーズ | カンタベリー | 50 |
アレックス・ホッジマン | プロップ | 27 | ブルーズ | オークランド | 初選出 |
ネポ・ラウララ | プロップ | 28 | チーフス | カウンティーズ・マヌカウ | 26 |
ティレル・ロマックス | プロップ | 24 | ハリケーンズ | タスマン | 1 |
ジョー・ムーディー | プロップ | 31 | クルセイダーズ | カンタベリー | 46 |
カール・トゥイヌクアフェ | プロップ | 27 | ブルーズ | ノース・ハーバー | 13 |
オファ・トゥウンガファシ | プロップ | 28 | ブルーズ | オークランド | 35 |
クインテン・ストレンジ | ロック | 24 | クルセイダーズ | タスマン | 初選出 |
パトリック・トゥイプロトゥ | ロック | 27 | ブルーズ | オークランド | 30 |
トゥポウ・ヴァアイ | ロック | 20 | チーフス | タラナキ | 初選出 |
サム・ホワイトロック | ロック | 31 | クルセイダーズ | カンタベリー | 117 |
サム・ケイン(キャプテン) | ルースフォワード | 28 | チーフス | ベイ・オブ・プレンティ | 68 |
シャノン・フリゼル | ルースフォワード | 26 | ハイランダーズ | タスマン | 9 |
カレン・グレース | ルースフォワード | 20 | クルセイダーズ | カンタベリー | 初選出 |
アキラ・イオアネ | ルースフォワード | 25 | ブルーズ | オークランド | 0(1試合出場) |
ダルトン・パパリイ | ルースフォワード | 22 | ブルーズ | オークランド | 3 |
アーディ・サヴェア | ルースフォワード | 26 | ハリケーンズ | ウェリントン | 44 |
ホスキンス・ソトゥトゥ | ルースフォワード | 22 | ブルーズ | オークランド | 初選出 |
個人的には、今年のSRアオテアロアで活躍が目立ったラクラン・ボーシェー選手(フランカー)が選ばれなかったのが残念。
出典:チーフス公式サイト
セレクターは、大きくパワフルで、スピードのあるボールキャリアタイプのルースフォワードを選んだ印象です。
また昨年のワールドカップの際にテレビ出演でおちゃめな一面も見せてくれた、アンガス・タアヴァオ(プロップ)も選ばれず。
出典:チーフス公式サイト
ケガから復帰したばかりなので、今後に期待!
【バックス】初選出2名を含めた15選手!
ではバックス15選手の紹介です。
選手名 | ポジション | 年齢 | SRチーム | 州チーム | テストキャップ数 |
---|---|---|---|---|---|
TJ・ペレナラ | ハーフバック | 28 | ハリケーンズ | ウェリントン | 64 |
アーロン・スミス | ハーフバック | 31 | ハイランダーズ | マナワツ | 92 |
ブラッド・ウェバー | ハーフバック | 29 | チーフス | ホークス・ベイ | 5 |
ボーデン・バレット | ファースト・ファイブエイス | 29 | ブルーズ | タラナキ | 84 |
リッチー・モウンガ | ファースト・ファイブエイス | 26 | クルセイダーズ | カンタベリー | 17 |
ブライドン・エノー(ケガ) | ミッドフィルダー | 23 | クルセイダーズ | カンタベリー | 1 |
ジャック・グッドヒュー | ミッドフィルダー | 25 | クルセイダーズ | ノースランド | 13 |
リーコ・イオアネ | ミッドフィルダー | 23 | ブルーズ | オークランド | 29 |
アントン・レイナート・ブラウン | ミッドフィルダー | 25 | チーフス | ワイカト | 44 |
ジョーディー・バレット | アウトサイドバック | 23 | ハリケーンズ | タラナキ | 17 |
ジョージ・ブリッジ | アウトサイドバック | 25 | クルセイダーズ | カンタベリー | 9 |
ケイレブ・クラーク | アウトサイドバック | 21 | ブルーズ | オークランド | 初選出 |
ウィル・ジョーダン | アウトサイドバック | 22 | クルセイダーズ | タスマン | 初選出 |
ダミアン・マッケンジー | アウトサイドバック | 25 | チーフス | ワイカト | 23 |
セヴ・リース | アウトサイドバック | 23 | クルセイダーズ | タスマン | 7 |
チームの発表後、ブライドン・エノー選手の北島対南島戦で起きたケガの詳細が発表になりました。
出典:クルセイダーズ公式ページ
膝前十字じん帯断裂で、残念ながら最長9ヶ月の療養が必要だそう…
かわりの選手が選ばれるようです。
2020年新生All Blacksスコッドのまとめ
この記事では、2020年9月に発表になったオールブラックスのメンバーをご紹介しました。
実は、ワールドカップ後ベテラン選手がたくさん引退して、大丈夫かなぁ?と思っていました。
だけど、ご覧のように次から次にすばらしい選手が出てくるのがNZラグビーのすごさ。
そしてつい最近、ラグビーチャンピオンシップや、ブレディスローカップの開催も決定!
こちらの記事↓で随時情報をアップデートするので、ぜひご覧ください😊
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