ニュージーランドのハカといえば、「カ・マテ」が有名です。
でも、実はオールブラックスが試合の前に行うもうひとつのカッコいいハカがあるのをご存じでしょうか?
それは「カパ・オ・パンゴ」
この記事では、カパ・オ・パンゴの歌詞や日本語の意味、そして振り付けや動画をご紹介します。
カパ・オ・パンゴが初めてオールブラックスにより披露されたのは、2005年8月27日。
ニュージーランドのダニーデンで行われた、南アフリカ戦です。
この記事では、気迫あふれるカパ・オ・パンゴのカタカナ表記や、意味、そして初披露の動画をご紹介します。
ニュージーランドのハカ【カパ・オ・パンゴ】の歌詞は?
「カパ・オ・パンゴ」は、もともとあった「カ・マテ」と異なり、オールブラックスの試合のために新しく作られたハカです。
ではさっそく、カパ・オ・パンゴ の歌詞と日本語の意味をご紹介します。
- 1番上がマオリ語
- 2番目がカタカナの読み方
- 3番目が日本語の意味です
Taringa whakarongo!
タリンガ ファカロンゴ!
(みんなよく聞け!)
Kia rite! Kia rite! Kia mau!
キア リテ! キア リテ! キア リテ マヌ!
(準備しろ!列になれ!しっかり立て!)
Hi!
ヒ!
(かけ声)
Kia whakawhenua au i ahau!
キア ファカフェヌア アウ イ アハウ!
(大地とひとつにしてくれ!)
Hi, aue! Hi!
ヒ、 アウエ! ハイ!
(かけ声)
Ko Aotearoa, e ngunguru nei!
コ アオテアロア、 エ ングル ネイ!
(激しく鳴り響くわれらの国よ!)
Hi, au! Au! Aue, ha! Hi!
ヒ、 アウ! アウ! アウエ、 ハ! ヒ!
(今こそ、そのとき!今がその瞬間!情熱が爆発する!)
Ko kapa o pango, e ngunguru nei!
コ カパ オ パンゴ、 エ ヌグル ネイ!
(激しく鳴り響くオールブラックスよ!)
Hi, au! Au! Aue, ha! Hi!
ヒ アウ! アウ! アウエ、 ハ! ヒ!
(今こそ、そのとき!今がその瞬間!期待が爆発する!)
I ahaha!
イ アハハ!
(かけ声)
Ka tu te ihi-ihi
カ トゥ テ イヒ イヒ
(恐怖に立ち向かえ)
Ka tu te wanawana
カ トゥ テ ワナワナ
(恐怖と戦え)
Ki runga i te rangi, e tu iho nei, tu iho nei, hi!
キ ルンガ イ テ ランギ、 エ トゥ イホ ネイ、トゥ イホ ネイ、ヒ!
(空より高く、戦うのだ!)
Ponga ra!
ポンガ ラ!
(シルバーファーン!)
Kapa o pango! Aue, hi!
カパ オ パンゴ! アウエ、 ヒ!
(われらはオールブラックス!)
Ponga ra!
ポンガ ラ!
(シルバーファーン!)
Kapa o pango! Aue, hi!
カパ オ パンゴ! アウエ、ヒ!
(われらはオールブラックス!)
Ha!
ハ!
(かけ声)
参考:All Blacks : THE HAKA
New Zealand Folk Song:Kapa o Pango
セリフに出てくる「シルバーファーン」は、ニュージーランドの国を象徴する植物「シダ」のこと。
マオリ語では「ポンガ」と呼び、葉の裏が白っぽい銀色をしているのが特徴です。
出典:Waatea 603AM
ニュージーランドでは、シルバーファーンがいろんなところにシンボルとして使われているんですよ。
- オールブラックスなど国代表のスポーツチーム
- ニュージーランド航空の機体 など
オールブラックスが南アフリカ戦で初披露したハカ「カパオパンゴ」の動画
オールブラックスが試合の前に儀式として行われていたハカは、1905年から「カマ・テ」でした。
しかし、2005年8月27日、ダニーデンのカリスブルック・スタジアムで行われた対南アフリカ戦において、新しいハカ「カパ・オ・パンゴ」が初披露!
最初に、初めてのカパ・オ・パンゴの動画をご覧ください。
リードするのは当時のキャプテン、タナ・ウマガ選手です。
そしてこちらは、2019年の8月18日、対オーストラリア戦のブレディスローカップで披露されたカパ・オ・パンガです。
リードするのは、TJ・ペレナラ選手、そして先頭に立つのは当時のキャプテン、キーラン・リード選手!
どちらも迫力満点ですね。
伝統的な「カ・マテ」もいいけど、こちらもカッコいい😆
オールブラックス情報もいろいろまとめていますので、よかったらご覧ください♪
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ニュージーランドのハカ「カパ・オ・パンゴ」のまとめ
この記事では、マオリの人々の踊りである「ハカ」で新しく作られた「カパ・オ・パンゴ」の歌詞や動画をご紹介しました。
実は、このハカは問題点も取り上げられています。
それは、ハカの最後に行う、のどを切るような振り付けです。
オーストラリアチームは「大変不快な動きだ」と批判しました。
しかし、カパ・オ・パンゴの作者は、体内に生命力を引き込むジェスチャーであり、ハカの精神に合ったものだと説明しています。
ふたつのハカのどちらもとてもニュージーランドらしい儀式。
この記事でセリフを覚えて、オールブラックスの試合の際は一緒に気持ちを鼓舞させましょう!
また、キウイたちと一緒に歌いたいニュージーランド国歌や、有名なハカ「カマテ」も覚えてみませんか?
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