ニュージーランドのダニーデンってどんな町?
ご旅行・留学・移住などで来られる前に、ぜひこの記事をご覧ください。
この記事ではNZ在住17年の私が、ダニーデンの人口や面積といった基本情報から歴史、観光スポットのハイライトや自然、野生動物についてたっぷりご紹介します。
ダニーデンなんて場所初めて聞いた。興味はあるけど、観光名所や有名なものは?住みやすいの?
地図にときどき載せるのを忘れられるニュージーランド。
そんな国の南のはしっこ、南極に近いダニーデンの町。
知っている人は少ないですが、しかし住んでみるとこれがなかなか居心地よし!
この記事では、そんな魅力いっぱいのダニーデンについて以下のような内容をご紹介します。
ぜひダニーデンについて詳しくなってください。
ダニーデンってどんな町?
ダニーデン(Dunedin)は、南島の東海岸に面した、美しい丘と湾に囲まれた町です。
ダニーデンの人口や面積は?
ダニーデンの人口は約13万人。
- ニュージーランドでは7番目に多く
- 南島ではクライストチャーチについで2番目の多さ
このダニーデンの人口のうち、学生が25,000人です。
ダニーデンの人の約20%が学生なんだね。
市の面積は大きく
- オークランドについて2番目に広く3,300平方km
- 世界の中でも、5番目に面積が大きな市
実際車でダニーデンに向かってくると、辺り一面牧場地で人がいない場所に
「ようこそダニーデンへ」
の看板があります。
そして走っても走っても全然町は見えてこず、看板から約20分~30分くらいして、ようやく町らしくなってきます。
なので市の面積はとても広いですが、人が住んでいる範囲はかなり中心に限られています。
東京と面積と人口を比べてみると
- 東京の面積は約2,100平方km
- 人口は1,300万人
ダニーデンは
- 面積は東京よりもずっと大きい、約3,300平方km
- 人口はなんと東京の約100分の1、たったの12万人
面積は広いのに人口はとっても少ない、人口密度のたいへん低い都市のひとつでしょう。
ダニーデンはスコットランドの面影を持つ町
クライストチャーチはイングランドからの移民が多い町です。
それに比べて、ダニーデンはスコットランドからの移民が多い町。
ダニーデンは現在でもスコットランドの雰囲気が感じられ、古くて美しい建築物が多いことで有名です。
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また
- 急な坂
- 自然の港
のある町で、地形が大変似ている小樽と姉妹都市で、都市間の交流がもたれています。
ダニーデンの天候や温度は?
ダニーデンの気候は次のようになっています。
- 年間の降水量は約800mm
- 夏場の平均温度は約15度
- 冬の平均温度は約8度
雪はあまり降りませんが、天候の特徴は
「一日のうちに四季がある」
といわれるほど変化が激しい点です。
夏でもときどき
- 朝はダウンジャケットが必要なほど寒く
- 昼間はTシャツでも暑いくらい
- 夜はまた厚手のジャケットが必要と
旅行で来られた方は、めまぐるしく変わる気温に大変驚かれます。
1日の間で温度の変化が大きいのはダニーデンだけではなく、以前に住んでいたクイーンズタウンでも同じでした。
南島に観光にこられる際は、夏でも
- 脱ぎ着しやすい重ね着スタイル
- 暖かいジャケットも(荷物でなければ)ぜひ持ってこられることをおすすめします!
「この天候のせいでダニーデンは美しい町なのに人口が少ないのかな!?」
とも思います。
でも慣れてしまえば大丈夫!
冬でも雪が降ることはほとんどありません。
ダニーデンには美しい建築物がたくさん
ダニーデンは1848年にスコットランドからの移民がやってきて町をつくりました。
その後1860年代にゴールドラッシュがおこります。
ダニーデンはこの金のおかげで、NZ国内で最も大きく豊かな町へと発展しました。
この時代を象徴する豪華な
- ヨーロッパのビクトリア朝様式
- エドワード朝様式
の建物が現在でも多数残っています。
その中でも1906年に完成した
は豪華な装飾が施されたフレミッシュ・ルネッサンス様式の見事な建築物として有名です。
現在ニュージーランドで、最も写真に撮られる歴史的な建築物なんですよ。
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町の中心に程近い場所にキャンパスがある
は1869年創立され、その中の時計台の建物は大変美しいです。
オタゴ大学は、ニュージーランドで最も歴史の古い高等教育機関です。
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ダニーデンのラグビーとビール
ビールとラグビーを愛するニュージーランド人ですが、ダニーデンには
- スパイツ(Speight’s)
- エマソンズ(Emersons)
という地ビールの工場があります。
どちらも工場見学ができ、美味しい料理が楽しめるレストランも併設されていますよ。
関連記事>>>【スパイツ】地ビール醸造所で食事やツアーを楽しもう
近年できたラグビースタジアム
Forsyth Barr Stadium
では地元のチームハイランダーズ(Highlanders)が試合を行います。
田中史朗選手も、2013年〜2016年までプロとして活躍されていました。
【速報】2019年ワールドカップで活躍した姫野和樹選手が2021年ハイランダーズでプレーされます!
NZラグビーに関しても次のような記事にまとめているので、ご覧ください😊
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ダニーデンのアートそしてカフェ文化
現在のダニーデンはアートの町としても知られています。
町のあちらこちらに
と呼ばれる壁画がたくさん見られますよ。
世界各地からやって来たアーティストが描いたさまざまな大きさ、異なったテイストの作品を楽しんでください。
そしてダニーデンには数えきれないほどのカフェがあります。
コーヒー好きの方なら、ぜひいろいろなお店で
と呼ばれる、エスプレッソに泡立てられたミルクが入ったコーヒーを飲み比べしてみてくださいね。
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ダニーデンの歴史
この地に初めてやってきたのは、原住民マオリの人々です。
そして有名な船乗りキャプテン・ジェームスクックが、1770年にこのあたりを航海した記録が残っています。
その約20年後にはアザラシやクジラとりの漁師が来ましたが、本格的に移民がやって来るのは1848年のこと。
スコットランド自由教会の人々が、この地に町をつくろうと船で到着します。
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彼らは町の名前をスコットランドの
と名づけました。
そして2年後の1850年代には約1万2千人の移民で、にぎわいのある町となったそうです。
そして大きな転機が1860年代初頭に起きます。
ダニーデン近くから沢山の金が発見され、ゴールドラッシュが始まったんです。
世界各地から金堀達が一攫千金を狙い、この地にどっと押し寄せてきました。
中国からの金堀りもたくさんやってきます。
ダニーデンはこの金のおかげで
へと発展したわけです。
ダニーデンの詳しい歴史はセトラーズ博物館で知ることができますよ。
関連記事>>>【トイトゥ・オタゴ・セトラーズ博物館】でダニーデンの人の歴史に触れよう
一気に裕福になったダニーデンは、短い期間で各種産業、運輸、商業に巨額の投資を行います。
町にはヨーロッパの影響を受けた
- ビクトリア朝様式
- エドワード朝様式
の商業ビルや公共ビルが多く建築されました。
これらの建築物のほとんどは幸いにも壊されることなく、保存されています。
そのためダニーデンは
として知られています。
しかしその後、金はほとんど見つからなくなり、経済は残念ながら衰退していきます。
現在の主要な産業は教育で、オタゴ大学の医学部と歯学部は世界的にも有名です。
ダニーデンの豊かな自然と野生動物
ダニーデンは町の生活が充実している上に、自然や野生動物もたくさんです。
- ペンギン
- オットセイやアザラシ
- ロイヤルアルバトロス
が生息しています。
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また植物園では、広大な敷地で四季折々の草花が楽しめますよ。
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ダニーデンってどんな町?のまとめ
この記事では、ダニーデンの町全般についてご紹介しました。
私が最初にやってきたときの印象は、
ダニーデンのいいところは、町の中心から15分も車で走ると
- セントクレアビーチ
- ペンギンやアザラシがいる海岸
- また羊がたくさんの牧場地があり
都市の生活と田舎の雰囲気が両方楽しめるところではないかと思います。
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また中国からの移民や海外からの学生も多く国際色豊か。
日本人の私も「大変住みやすいなぁ」と感じます。
そしてダニーデンに住んでいる人はニュージーランドの中でも
と感じている人が多いらしく、のんびり、素朴で親切な人が多いです。
私もダニーデンに来てから、ゆったり過ごすことが多くなった気がします。
こんな魅力たっぷりのダニーデンの町。
ニュージーランド旅行の際は、ぜひ訪れてみてくださいね!
このブログでご紹介する観光スポット情報が、あなたのご旅行のお役に立てれば幸いです。
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