セント・ポール大聖堂はダニーデンの町中心にある荘厳な教会
ダニーデンの町の中心部には3つの大きな教会があります。
①ファースト教会 (First Church)
②セント・ポール大聖堂 (St Paul’s Cathedral)
③セント・ジョセフ大聖堂 (St. Joseph’s Cathedral)
いずれの教会も町の中心、オクタゴンから歩いて訪ねることのできる距離です。
この記事では3つの中で、町のまさに中心部オクタゴンにある
の歴史やみどころを写真とともにご紹介します。
セント・ポール大聖堂の歴史
セント・ポール大聖堂は英国国教会の人々が建てた教会です。
初めてこの地に500人が入れる石造りのセントポール教会が建てられたのは、1862年でした。
しかしこの時に使われた石は風化しやすかったそうです。
数年後には尖塔の部分を取り除かなければならない状態となりました。
1894年には「大聖堂」として認められます。
しかし建物を新しく建て替える資金がなかなか調達できず、苦労が続きます。
そんな折、ダニーデンのビジネスマン、ウィリアム・ハロップさんが莫大な遺産を
「大聖堂の建て替えのために」
と遺言を残してお亡くなりになります。
それは
「まずは自分たちで、300万円ほどの資金集めをして下さい」
ということでした。
努力が実り、9年後の1913年に無事に資金が集まります。
ウィリアムさんの遺産も利用して、大聖堂の建て替え計画が始まります。
設計は本場英国の建築家によるもので、1915年に基礎ができます。
しかしなんと無計画なことでしょう!
最初の部分でお金を使い果たしてしまって、またまた資金難におちいってしまうのです。
もともと計画していた
主祭壇
の部分は、残念ながら作れなくなってしまいました。
しかしなんとか以前の教会の部分を再利用したりして、1919年に一応完成。
でもやはり祭壇は教会の大切な部分ですよね。
祭壇を新しくしよう!
ということで、1971年にようやく古い祭壇部分が取り替えられ、正式に完成します。
最初に大聖堂の基礎ができた1915年から完成の1971年まで、長い道のりだね!
ダニーデンの古い大きな建物はゴールドラッシュが衰退したり、金銭的に困難に陥って最後まで完成しないケースもあるんですよ。
セントポール大聖堂のみどころは?
それでは大聖堂の見どころをご紹介していきましょう。
建物正面と大理石の階段
外観の必見ポイントは
正面の入り口へと続く、大変広い38段の大理石の階段
立派な2つの尖塔
入り口はこんな感じです。
25mの高い天井
内部に入ってまずは
ニュージーランドで唯一、石材を使ったアーチ式天井に注目して下さいね。
天井が高いので、開放感があり内部がかなり広く感じます。
入り口入ってすぐのところに、無料のパンフレットがあります。
もちろん日本語もありますよ😊
聖水盤
左側に歩くと、聖水盤があります。
踏み台は南島の西海岸でとれる「ポウナム」という緑色の翡翠(ひすい)
洗礼盤を使った洗礼で、教会の一員として迎え入れられます。
ステンドグラスの窓
内部のステンドグラスの窓はどれも大きく、美しいものです。
説教台
中ほどにある説教台は
に支えられています。
祭壇と祭壇のかけ布
ニュージーランド原産のブナの木で作られた祭壇には、きれいなかけ布。
かけ布の中心には、金色の十字架がほどこされています。
豪華なパイプオルガン
セントポール大聖堂のパイプオルガンは
「南半球で最も素晴らしい音色を奏でるオルガンの一つだ」
と言われています。
ロンドンにて1919年に作られたこのオルガンは、3,500本以上のパイプが使用されています。
夏の間クルーズ船が到着する日は、よくこのパイプオルガンの演奏会が行われます。
素晴らしい響きを楽しむことができますよ。
セント・ポール大聖堂の住所
大聖堂の入場は無料ですが、サポートのための寄付ができます。
ダニーデンの町の中心部に位置し、ダニーデン市庁舎と並んで建っているのでとてもわかりやすいです。
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ダニーデンに来られたら、まずはオクタゴンから観光されるのがおすすめです。
住所 | 228 Stuart St, Dunedin オクタゴンに面しています |
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電話 | +64 3 477 2336 |
ホームページ(英語) | http://www.stpauls.net.nz/ |
メールアドレス | office@stpauls.net.nz |
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