新聞などで見かける「日米首相会談」といった海外の国の漢字表記。
ニュージーランドを表す漢字はあるのかな?と気になりませんか?
そこでこの記事では、NZの漢字表記や一文字での呼び方についてご紹介します。

NZの運命を少し変えるかもしれなかった話もあり!
ニュージーランドの漢字表記と由来

ニュージーランドの漢字表記はウィキペディアによると、次のようになります。
これは中国語表記の「新西兰」が由来だそうです。
「兰」は日本語で「蘭」を意味するので言い換えたのでしょう。
また辞典などでは「新西蘭」以外の漢字でも表されてきました。
- 新西蘭
- 牛西蘭
- 新西蘭土
- 新設蘭杜
- 紐斯蘭
- 新地伊蘭土
- 新刖蘭土
- 新則蘭土
- 新則蘭地
- 榒日倫敦
個人的には、「新西蘭土」が「ド」を強調していて好きですが、みなさんはいかがでしょうか?
また、ニュージーランドが原産の「ニューサイラン(入才蘭、ニュー西蘭)」という植物があるのをご存じでしょうか?

とがった長い葉っぱの植物で、英語では「Flax(フラックス)」、マオリ語では「Harakeke(ハラケケ)」と呼ばれ、NZ各地でみられます。
ニュージーランドから来たラン科の植物なので、「ニュー西蘭」と呼ばれるそうです😊
ニュージーランドを漢字一文字に略すとどうなる?

ニュージーランドの漢字名が「新西蘭」なら、一文字ではどうなるでしょうか?
シンプルに考えると「新」ですが、実はシンガポールも「新」なんですよ。
シンガポールは1965年の独立の際、漢字表記を「新加坡」としました。
でもシンガポールの中国語名は「星加坡」というところから、シンガポールは「星」と略されることのほうが多いようです。
とはいっても、実際に新聞などでニュージーランドを「新西蘭」や「新」と漢字で表すことはないですよね。

表記で多いのは「ニュージーランド」や「NZ」かな。
実はNHKによると、メディアでは国名をカタカナで書くことが普通になっていて、現代略して表すのは限られた国なんです。
- アメリカ⇒米
- イギリス⇒英
- ドイツ⇒独
- フランス⇒仏
- イタリア⇒伊
- オーストラリア⇒豪
- インド⇒印 など
漢字一文字で表すのは基本的に、日本のニュースによく出てくる国ですね。
私たちがどの国のことなのかすぐ分かることが基準で、その場合字数や字幕の文字数を減らせることから使用されます。
ニュージーランドお隣のオーストラリアは「豪」と呼ばれるのに、NZは浸透していないのかな、とちょっとさみしいです。
ニュージーランドの漢字一文字は「乳」になるところだった!?
ニュージーランドを表す漢字一文字が、「乳」になりかけた話をご存じですか?
キーパーソンは、ニュージーランドで亡くなるまで日本に関心を持ち続けた、NZ駐日大使のロッド・ミラーさん。
下の写真は、ミラーさんが昭和52年に夫人と鹿児島県の大島紬を見学された際の様子です。
ミラー大使は、1976年から1983年まで駐日大使をつとめました。
両国の貿易摩擦問題が起きたときは、日本全国で農家の方々と直接対話したそうです。
そんな熱心なミラーさんですが、当時はニュージーランドの農産物を日本にもっと買ってもらうようプレッシャーがかかっていました。
そこで彼は(「新西蘭」という漢字名があると知らず)、ニュージーランドも漢字一文字で表せれば日本人にも親しまれるのでは?
と、1981年に新聞で名前を一般公募したんです。
そこで集まってきたのは、次のような漢字表記。
- 乳慈蘭
- 柔自島 など
そしてはれて決定した一文字が
たしかにNZは乳製品が有名だし、読みも「ニュー」であっていますが「日乳会議」はちょっと困りますよね…
しかし、幸いにも!?ニュージーランド本国から、「乳国」は乳製品のイメージが強く、お肉の輸出がしにくくなるから、ということで却下されたそうです。
せっかく両国間のために尽力してくださったロッドさん、がっかりされたことでしょう!
まとめ

この記事では、ニュージーランドの漢字表記についてご紹介しました。
まとめると次のようになります😊
- ニュージーランドの漢字表記は「新西蘭」
- 一文字で表すと「新」
- NZの漢字表記をメディアで使うことはほぼない
- 危うく「乳国」になるところだった!




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