ニュージーランドの乳製品といえば

新鮮なミルクで作られ、とてもクリーミーで値段も安い。
という特徴があります。
しかし、今この乳製品に変化が起きています。
ここ数年、植物ベースの乳製品の代用品がとても増えてきているんです。
そこでこの記事では、次のような内容をご紹介します。
- なぜニュージーランド人は乳製品離れしている?
- NZ人はどんな乳製品の代わりの商品を買っている?
- 具体的な植物ベースの食品の紹介
ニュージーランドの乳製品に起こっている現象を、ぜひ読んでみてください。
ニュージーランドは酪農大国
出典:Dairy NZ
最初に少し、ニュージーランドの酪農についてご紹介します。
今ニュージーランドの中で、最も輸出の規模が大きいのが
2017年の時点で
- 酪農農家は約8,500軒
- 約486万頭の乳牛
が飼われています、すごい数ですよね。
もともと酪農は北島で盛んに行われていました。
現在でも
を占めています。
でも近年では南島でも、羊牧場から乳牛の牧場に転向する牧場主さんが増えています。
乳牛の割合は
- 北島:約60%
- 南島:約40%
と南島が北島にかなり追いついてきました。
ニュージーランドで
そして

冷蔵されたバターが、ダニーデンから船で旅立ちました。
では現在、ニュージーランドから多く輸出される乳製品は何だと思われますか?
トップ4は以下となります。
- 全脂粉乳(脂肪分も含む粉ミルク)
- チーズ
- 脱脂粉乳(脂肪分がない粉スキムミルク)
- バター

NZのバターはクリーミーでおいしいので私も好きです。
日本でも、Amazonやこだわりのあるパン屋さんなどで、ニュージーランド産の濃厚なバターが買えますよ。
NZ産グラスフェッドバター 無塩 454g×3個【冷蔵/冷凍可】
バターコーヒーにもおすすめのNZ産バターの味や特徴については、次の記事でご紹介しています。
よかったら読んでみてください😊
関連記事>>>【ニュージーランド産バター】味や特徴・おすすめの食べ方は?気になる安全性も紹介
粉ミルクの輸出先は、中国が圧倒的に多くなっています。
乳製品離れが始まった理由は?
出典:Anchor
ニュージーランドにとても関わりの深い酪農や乳製品。
しかし、ここ数年ニュージーランド人たちの乳製品離れが進んでいます。
というよりも
といった方が正しいかもしれません。
乳製品離れには、大きく分けて4つの理由があります。
- 牧場の環境汚染に反対
- 動物保護
- 乳製品アレルギー
- 健康のため
健康やアレルギーといった体の理由と、環境保護や動物保護の理由がありますが
その中でも
が最近大きな問題になっています。
ニュージーランド環境省の調査では、調査対象の河川のうち
水質が悪いまたは非常に悪い、と評価を受けた河川が
に達しています。
その理由は、牛の糞尿や肥料が川に直接流れ込んでいるからです。
で世界にアピールしているのに、美しい自然が汚染されるのはよくない!
ということで、酪農農家による環境汚染は、ニュージーランドが直面している深刻な問題のひとつなんです。
乳製品に代わる「植物ベース」の食品ってどんなの?
さて、本題の植物ベースの食品です。
以下のような乳製品の代表的な食べ物が、植物を原料として作られています。
味もおいしいんですよ!
- 牛乳
- チーズ
- ヨーグルト
- バター
- アイスクリーム
牛のミルクを使う代わりに、次のような材料が使われています。
【ミルクの代わりになる材料】
- 大豆
- ココナッツ
- アーモンド
- お米
- オーツ麦
我が家でも最近では牛乳やバター、ヨーグルトの代わりに上の写真のような
- 豆乳
- アーモンドミルク
- ココナッツオイルのスプレッド
を使うことが増えていて、ヨーグルトもココナッツや大豆のものを買っています。
上の段がココナッツヨーグルトのラインナップです。
スーパーマーケットでは、植物ベースの製品がかなり目立つところに置かれるようになりました。
ニュージーランドの大きなスーパーマーケットチェーンと言えばこの3つです。
カウントダウンでは
が棚に並びます。
オンラインショッピングで見ても、牛乳の代わりが46種類も出てきました。
下の写真は、ニューワールドの豆乳やアーモンドミルクなどの棚です。
ニューワールドとパッキンセイブを運営するFoodstuff社によると…
北島の店舗で、2016年8月から2017年11月にかけ、植物ベースのミルク類の売り上げが11%もアップ!
植物ベースのミルク類というのは、以下のようなものがありますよ。
- ココナッツミルク
- アーモンドミルク
- ソイミルク
- ライスミルク
日本でもアーモンドミルクやライスミルクが買えるようです😊
ビタリッツ オーガニック ライスミルク アーモンド 1000ml
これらの製品のデメリットは
そのため、乳製品の方が売り上げはまだまだ多いですが
- 乳製品アレルギーがある人
- ベジタリアンの人
にとっては食べられる食品の種類が増え、うれしい傾向です。
また乳製品からは
- タンパク質
- 脂肪カルシウム
- ビタミンD
などの栄養がとれることがわかっていますが
植物ベースのミルクや食品は、次のように個人的にまだわからないことが多いので、栄養成分表を見るようにしています。
【植物ベースのミルクや食品の疑問点】
- どういう栄養分がとれるのか?
- どれくらい精製されているのか?
- 砂糖の量は?
ニュージーランド乳製品の代わりのまとめ
酪農大国のニュージーランドで、植物を代わりに使った製品が増えてきている現状をご紹介しました。
実はこの傾向はニュージーランドだけではなく、世界の酪農農家がこの動きに敏感になっていて
なんて言い出しています。
でも日本でも昔から「豆乳」って言ってますよね。
このような発言が出ているということは、毎年多くの人が乳製品の代わりになる製品を購入していて
と思いました。
日本では、このような製品や動きは出ているのでしょうか?
また里帰りしたときに、スーパーでリサーチしてみようと思います。

乳製品といえば、ニュージーランドが「乳国」になりかけた話も!
(当記事を書くにあたって、以下のページを参考にしました。)
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