ダニーデンのオタゴ博物館を紹介します
150万点もの展示物を所蔵する
- オタゴ博物館
は、1868年に開館したダニーデンの博物館です。
今年2018年に開館150周年を迎えます。
町の中心から歩いて約20分、オタゴ大学に隣接する博物館は
無料のエリアと
有料のエリア
に分かれ、生物、自然、人、科学などの多岐にわたった展示が行われています。
この記事では無料のエリアについて、詳しくご紹介しますね。
行く前に読むと、訪れた際に「何階に何が展示されているのか」が分かりやすいと思うよ!
オタゴ博物館の外観とGround Level(1階)
オタゴ博物館の前には、大きな芝生の広場があります。
暖かい日には近くのカフェでコーヒーやランチをテイクアウトして、ここで食べるのもおすすめですよ。
入り口の前には、博物館の看板があります。
日本語で「ようこそ」と書かれていますね(*^^*)
博物館の入り口です、さっそく入ってみましょう!
入り口を入るとご覧のように正面に
受付兼
インフォメーションコーナー
があります。
右手には
大きな「モア」
ニュージーランドの飛べない鳥
の像が、あたなを迎えてくれます!
左手には
ギフトショップ
日本へのお土産にぴったりのものがたくさんありますよ。
モアの像の裏側には
カフェ
があって、温かい食べ物、サンドイッチ、お菓子、飲物などがそろっています。
博物館の入館は無料です。
でも募金はいつもWelcomeで、5ドル募金して頂ければうれしいです、とのこと。
受付には英語の館内案内のパンフレットがありますので、是非一部もらいましょう!
階段の右手には
大きな魚の模型とトイレ
がありますよ。
このユーモラスな姿の魚は「サンフィッシュ」。
1960年に実際にオタゴ湾で見つかった魚の大きさの模型です。
深いところを泳いで体が冷えた後は、太陽で温まるように水面に横向きに浮かぶことから「サンフィッシュ」と呼ばれています。
背びれの形から、サメにも間違われるんだよ。
階段ー「エドモンド・ヒラリー卿展示コーナー」
館内にはエレベーターも完備されていますが、階段では
Sir Edmund Hillary stairwell collection
エドモンド・ヒラリー卿のコレクション
が見られます。
1953年5月29日、テンジン・ノルゲイさんと共に
エベレストの人類初登頂に成功したエドモンド・ヒラリー卿
の数々の私物は彼の家族によって寄贈され、どれも必見です。
パンフレットの地図でまとめてみると
- Entrance ー 入り口
- Shop ー ギフトショップ
- Cafe ー カフェ
- 4 - エドモンド・ヒラリー卿 階段の展示
1、2、3は会議室です。
Level 1(2階)
では続いて2階部分をご紹介しますね。
Pacific Culturesー太平洋地域の文化
2階にはまず
Pacific Cultures
太平洋地域の文化
の展示場があります。
ニュージーランドは太平洋の島々とたいへん深いつながりがあるんですよ。
どのあたりの地域かというと。。
- ポリネシア
ニュージーランドを含む、紫の大きな3角形地帯
- ミクロネシア
ピンクの地域
- メラネシア
フィジーなど濃いブルーの地域
このオセアニア地域を知るための、合計1071もの展示品があります。
こちらはサモア、トンガ、ニウエの展示です。
こちらはハワイについての展示コーナーです。
私たち日本人にはあまりなじみのない地域ですが、ニュージーランドに来られた機会に是非ご覧になって下さいね。
Tāngata Whenuaー地元マオリ族の展示物
展示コーナーの名前
Tāngata whenua
タガタ フェヌア
はニュージーランドの先住民マオリの言葉で、地元民、先住民という意味です。
この展示では、南島のマオリ族
「Ngāi Tahu(ナイタフ)」
についての歴史や文化を知ることができます。
マオリの人々がどこからやって来たのか、詳しいことはわかっていません。
しかし、約1000年ほど前にカヌーに乗ってはるばる海を渡り、この地に来たと言われています。
見どころは
- 約17メートルの大きな「Waka(ワカ)」、彼らが乗るカヌーや
- 集会所の模型
- 集会所に飾る像
そして
- Pounamu (Greenstone)
ポウナム、グリーンストーン
という、マオリの人々が宝物として扱ったきた緑の翡翠(ひすい)
を見ることができます。
Special Exhibitions Galleryー特別展示ギャラリー
同じく2階には
Special Exhibitions Gallery
特別展示ギャラリー
があり、今は「Est.1868」展が行われています。
1868年に開館、今年9月の開館150周年を祝って博物館の力を総動員し
- Biggest
一番大きな展示物の数々
- Smallest
一番小さな展示物
- Rarest
一番珍しい展示物
などが様々なジャンルから集められています。
こちらの特別展示は、2019年4月14日までです。
Tūhuraーサイエンスセンター(有料展示場)
そして2階には
サイエンス(科学)センター
プラネタリウム
熱帯地方の蝶々とのふれあい
が体験できる展示スペース(有料)があります。
また別の記事で詳しくご紹介したいと思います!
地図で見ると
- 6-特別展示ギャラリー(現在はEst. 1868展)
- 7-太平洋の文化展示コーナー
- 8-南島のマオリ族の歴史と文化コーナー
- 10、11、12,13-サイエンスセンター、プラネタリウム
Level2と3(3階と4階)
3階と4階は、2階分を使っての大きな展示場になっています。
展示場の中でつながっているので、ぐるっと1周して見ることできます。
無料展示スペースの中では、一番おすすめ
のエリアなので、たっぷり時間をとってご覧になって下さいね。
Southern Land, Southern Peopleー南方の土地、南の人々
Southern Land, Southern People
南方の土地、南の人々
と名付けられた展示コーナーでは
このマオリのおじさんの像が入り口に立って、迎えてくれます。
中はとても広くて
- モア
- 化石
- 地層
- 植物
- 羊
- ゴールドラッシュ時代の金
- 建築に使われた石
など
ニュージーランドの南部の気候、景色、歴史、人を知るため
の、ありとあらゆるものが展示されています。
こちらは絶滅してしまった、巨大な鳥
- モア
の骨です。
モアはこんなに大きな足で、空は飛ばずに地上を歩いて生活していたそうです。
こちらも絶滅した世界で一番巨大なワシ
- ハーストイーグル
の骨です。
大きなものでは15キロ、羽を広げると2~3メートルもあったそうです。
どうしてこんなユニークな鳥がニュージーランドに存在したかというと。。
ニュージーランドは
- 周囲から隔絶した島で
- 哺乳類は全くいませんでした。
そのため生態系は人がやってくるまで8千万年もの間、独特の進化を遂げていました。
天敵がほとんどいない鳥や魚は、どんどんと巨大になっていったんです。
しかしマオリの人々やヨーロッパ人がこの地にやって来て
- 哺乳類動物を持ち込み
- 森林を切り開き
- 猟を行った
ことで、残念ながらこれらの生物はほとんどが絶滅してしまいました。
こちらも↓持ち込まれてきた動物ですが今ではNZを象徴する
オタゴ地方でたくさん飼われている、ウールをとるための
- メリノ種の羊
はゴツゴツした岩肌のある山を好みます。
オタゴ地方では1860年代以降、たくさんの金が発見されてゴールドラッシュがおこりました。
一気に経済的に豊かになったダニーデンの町では、莫大な額のお金を使って
- オアマルの白い石灰岩
- 黒い玄武岩
を使った、ビクトリア様式などの豪華な建物が沢山建てられました。
- ダニーデンについての説明ビデオ
を見ることもできます。
その他にも
この地域にいた大昔の
- 海洋爬虫類、プレシオサウルス
オタゴ湾で見つかった
- 大きなサメのあごの骨
も見られます。
Natureー自然
Nature
自然
のエリアでは
ダニーデンのオタゴ半島で見られる生物
が展示されています。
- ニュージーランドファーシールというオットセイや
- イエローアイペンギン
そして人間がオーストラリアから持ち込んだのに、数が増えすぎたために「害獣」となってしまった
- ポッサムです。
People Of The Worldー世界の人々
People Of The World
世界の人々の展示コーナー
ニュージーランドだけではなく、世界中の人に関する展示物が見られます。
こちらは
- ダニーデンの姉妹都市、小樽の人々から贈られた着物です。
こちらも日本から、甲冑ですね。
その他にも
- 1894年に寄贈された、約2300年前のエジプトのミイラ
など
エジプト、ギリシャ、日本など多岐にわたる1682点もの展示物が見られます。
Maritime Galleryー海上、海洋ギャラリー
Maritime Gallery
海上、海洋関係のギャラリー
には、オタゴ地域の海上の歴史を知ることができる展示品がたくさんです。
主な展示物は、ダニーデンで1875年にできた
The Union Steam Ship Company (USSCo)
連合蒸気船会社
またの名を「南のタコ」と呼ばれた会社の展示物です。
このダニーデン生まれの会社は旅客船と貨物船を取り扱い、1914年には世界で1番大きな船会社に発展しました。
展示物には
- 17メートルもの大きさのクジラの骨
- 62の船のモデル
- 15の船のベル(鳴らしてOK!)
があり、船が好きな方にはとても興味深いと思います。
Level4(5階)
Level4はちょっと雰囲気が変わった展示場ですよ。
Animal Attic(屋根裏の動物たち)
「博物館の中の博物館」とも呼ばれる5階には
- 2600もの動物の標本
が展示されています。
- ライオン、鳥、クマ、サルなどの剥製
がいて、ちょっと薄暗いので怖い感じもします!
時間があれば是非行ってみて下さいね。
地図で見てみると
- 15-世界の人々展示
- 16-海上関係のギャラリー
- 17-南方の土地、南の人の展示
- 18-自然の展示
赤字の階段かエレベーターで「屋根裏の動物コーナー」へ行けます。
オタゴ博物館の住所や詳細
無料なのに充実の展示物のオタゴ博物館、すべて見るには1時間~3時間くらいあればいいかと思います。
パンフレットより抜粋しました↓
- 食べ物や飲み物を、展示場内には持ち込まないようにしましょう。
- 2階、3階の吹き抜け近くにはテーブルや椅子があって、ここでは飲食OK
- 写真撮影はOKですが、フラッシュは使わないようにしましょう。
住所 | 419 Great King Street、Dunedin |
---|---|
開館時間 | 毎日 午前10~午後5時 12月25日は休館 |
電話 | 03 474 7474(NZ国内から) +64 3 474 7474(日本の電話から) |
ウェブサイト | https://otagomuseum.nz/ |
メール | mail@otagomuseum.nz |
フェイスブック | https://www.facebook.com/OtagoMuseum/ |
ツイッター | https://twitter.com/otagomuseum |
インスタグラム | https://www.instagram.com/otagomuseum/ |
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