ニュージーランドのワイタンギデーとは?
2月6日はニュージーランドの祝日
Waitangi Day
ワイタンギデーはニュージーランド独自の祝日で、歴史上とても重要な日です。
そこでこの記事では、次の内容をご紹介します。
【この記事の内容】
- ワイタンギデーってどんな日?
- ワイタンギデーについて現在も残る問題とは?
- ニュージーランド2021年の祝日
ぜひワイタンギデーについて理解を深めてくださいね。
ワイタンギデーは何があった日?
ニュージーランド国民の祝日である、2月6日のワイタンギデーはどういう日なのでしょうか?
1840年2月6日に、ニュージーランドの先住民マオリの人々と英国政府との間で、ワイタンギ条約が結ばれた日
ワイタンギという町は、下の地図に示した北島の丸の部分です。
人口約500万人のニュージーランドに、先住民であるマオリ系の人々は
いるといわれています。
マオリの人々がどこからニュージーランドの地にやってきたのか、いまだにはっきりとわかっていません。
わかっているのは約1,000年ほど前に、カヌーに乗ってはるばる海を渡ってきたということです。
彼らはニュージーランドを
アオテアロア
白い雲がたなびく場所
と名付けました。
その後600年から700年がたち、ヨーロッパ人が入植してきます。
当時は、まだまだマオリの人口の方が多い状態でした。
しかし
により、コミュニケーションは満足に行われなかったようです。
そのため、マオリの人々とヨーロッパ人の関係はよいものではありませんでした。
そして、1830年代になるとヨーロッパ人の間で
という関心が高まってきます。
それとともに、入植者による
が行われるようになってきたので、不安になったマオリの人々は英国に
に頼みました。
これがきっかけで英国はニュージーランドの法を整え
を作ることになったのです。
ワイタンギ条約の内容
ワイタンギ条約は
から成り立っています。
条約の内容を簡単にいうと次のようになります。
ニュージーランドは、英国の植民地になる。
代わりにマオリの人々を英国政府が守り保護することを約束し、英国国民と同等の権利と特権を与える。
ワイタンギ条約の問題点
このワイタンギ条約、実は現在でも問題になっているんです。
その理由は
そのため
からです。
特に土地の売却に関して訳のあいまいさがあったようで、この条約のもとに
ということが大きな歴史的問題点です。
これはマオリの人々と白人の関係に溝を作った、ひとつの大きな理由になっています。
ワイタンギデー2021年2月6日のイベント
祝日であるワイタンギデー、毎年各地でイベントが行われます。
ワイタンギの町で開催されるフェスティバルと、全国のイベントカレンダーを以下にご紹介しますね。
- ワイタンギの町で行われるフェスティバル
- NZ全国のイベントカレンダー(検索)
ニュージーランドの祝日は何日?
最後に、ニュージーランドの祝日について少し解説します。
まず、ニュージーランドには2種類の祝日がありますよ。
【ニュージーランドの祝日は2種類】
- 国民全体の祝日
- 地方によっての祝日
国民全体の休日は年間10日です。
そしてダニーデンの場合は、地方独自の祝日
が3月にあるので、祝日の合計は11日です。
各地方のアニバーサリーデーの日は、ばらばらなんですよ。
- キティとジンジー
ダニーデンは平日で、オークランドは地域の祝日で会社が休み、急な仕事の連絡がとれない!ということも毎年あるよね。
ニュージーランドの国民の祝日の特徴は、年のはじめに多いことです。
2021年の国民の祝日は以下のようになっています。
1月1日 | ニューイヤーズデー New Year’s Day |
1月2日(もしくは4日) | デイアフターニューイヤーズデー Day after New Year’s Day |
2月6日(もしくは8日) | ワイタンギデー Waitangi Day |
4月2日 | グッドフライデー Good Friday |
4月5日 | イースターマンデー Easter Monday |
4月25日(もしくは26日) | アンザックデー Anzac Day |
6月7日 | クイーンズバースデー Queen’s Birthday |
10月25日 | レイバーデー Labour Day |
12月25日(もしくは27日) | クリスマスデー Christmas Day |
12月26日(もしくは28日) | ボクシングデー Boxing Day |
参考:NZ政府ウェブサイト
年の後半は少ないことがわかりますね。
まとめ
ワイタンギデーは先住民マオリの人々と、英国政府との間で条約が結ばれた、ニュージーランドの歴史上とても重要な日。
しかし、ワイタンギ条約の複雑な内容によって、現在でも白人とマオリの人々の間で問題を起こしているのは残念です。
今後どのように改善されていくのか、ニュースなどあればまた記事にしたいと思います。
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