ダニーデンの町の中心の顔ともいえる
ダニーデン市庁舎
はオクタゴンにあります。
中には3000人まで収容できる、ニュージーランドで一番大きな講堂もあり
オタゴ大学の卒業式など、様々なイベントに利用されています。
ダニーデンは、ニュージーランドで初めて制定された「市」
初めてスコットランドからの移民たちがこの地方にやってきて、
ダニーデン
と名付けたのは1848年のことです。
その後1861年から1864年に、オタゴ地方で起きたゴールドラッシュがおこりました。
その影響でダニーデンの人口は爆発的に増加し、ダニーデンはニュージーランドの経済の中心地となりました。
そしてダニーデンは1865年に、ニュージーランドで初めての「市」として制定されます。
人口も急激に増えたため、市は新しい市庁舎を建設しようと計画します。
それからデザインコンペなどが行われ、ダニーデン市庁舎はまず
第1期の工事として、1878年~1880年
の2年をかけて建てられました。
第一期の基礎工事が始まった1878年5月24日を記念するプレートです。
第一期完成の1880年5月25日を記念するプレートです。
オクタゴンから見える最初にできた正面の建物は主に3階建てです。
地元のチャーマーズ港の岩や
ダニーデンの北にある町オアマルの、白っぽい石灰岩
が使われています。
その上にはさらに時計台やベルがあります。
時計台のあるタワーの高さは47メートルです。
その後50年たった
1928年~1930年の2年間の2期工事
には3000人が収容できる講堂↓も建てられます。
この講堂は現在でもニュージーランドで一番大きなものです。
この講堂には「ノーマ」と名づけられた、1919年に設置されたオルガンが今だ活躍しています。
クラシックコンサートやオタゴ大学の卒業式など、フォーマルな行事に利用されることが多いです。
講堂の入り口の左手には
「メトロシネマ」という映画館も併設されています。
ヨーロッパの影響を受けた建築様式
ダニーデン市庁舎の建築様式はヨーロッパの影響を多大に受けたものです。
ローマや、オランダ、ベルギーなどの建物の雰囲気もミックスされているそうです。
これだけ豪華な建物を建設するのには、当時莫大な費用がかかったんだろうなぁ。
と前を通る度に思います。
近いところでは
1860年代に設計されたシドニーの市役所や
1871年に工事が始まった、もっと大きなアメリカのフィラデルフィアの市役所
も同じ頃に建てられ、大きさなどは違いますが雰囲気が似ています。
町の中心のオクタゴンに位置する存在感抜群のダニーデン市庁舎。
ダニーデンに来られたら、必ず目にされると思います。
ゴールドラッシュを受けて裕福になったダニーデンの町が、
その潤沢な予算で建てた贅沢な市庁舎を、是非お写真におさめて下さいね!
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