先日ツイッターで、こんなつぶやきをしました。
家の前の歩道が工事中なんですが、なかなか進まない😅
私の経験では
NZの道路工事は平日9-5時
10人中働いているのは約3人
予定の期日に終わることはあまりない
ロックをかけて仕事
休憩が多め
お兄さんたちは大変フレンドリー批判ではありません、急がなくても世の中なんとかなるということです😊 pic.twitter.com/Zvd2ViNgb6
— Mayumi Rowcroft (@mayumi_dunedin) July 29, 2020
この記事では、

仕事に関する自分の価値観が変わり、人生楽になったよ。
という経験をお伝えしたいと思います。
日本じゃありえない?NZなら結構普通にある仕事のこと
ツイッターにも書きましたが、NZに来たころは仕事に対するニュージーランド人の考え、というかNZのお国柄が衝撃的でした。
思い浮かんだ実例はこんな感じです。
- カスタマーサービスに電話し「折り返します」といわれたのに全然かかってこない。
- 水道屋さんや電気屋さんはアポを忘れがち、予定変更もよくある。
- 6時閉店のお店は5時50分にドアを閉めてお客さんは入られなくなり、6時ピッタリにクローズ。(中にいても、お店から出ていかないと申し訳ない雰囲気になります😂 )
- 新築ビルは、できた部分からちょっとずつオープンする。
- 会社員は金曜の昼からビール飲んじゃって週末気分。
- ちょっとのカゼで休む。
- 仕事が残っていても残業はしない、したら必ずその分お給料をもらう。
- ラグビーやクリケット(NZで人気のスポーツ)の放送が夜中にあった週末後の月曜は病欠が多い。
- 休みは好きなときにまとめてしっかり4週間とる。(引き継ぎはほとんどない。)
- 自営業者、クリスマスは稼ぎ時でも家族優先で休む(これは私とニックのこと、また国際恋愛について書きたいと思います。)
ぱっと思いついただけでもこんな風なので、考えたらもっとありそうです。
最初は

仕事に対してなんてのんびりしていて自己中心、いい加減なん!
と理解できずイライラ、怒りともどかしさがつのりました。
でも、今思い返せば、結局何とかなって、特に深刻な被害はないんです。
よく考えたら、首相も産休とってるんですよね。
国民も、おおむね賛成だったような気がします。
そんな中、私が日本で当たり前に考えていた
- 仕事はまじめに
- サービス残業は当たり前
- 期日は死守する
- お客様は一番大事
- しんどくても迷惑がかかるから休まない
という価値観もだんだん変わっていくようになります。
とはいうものの、職種によっては本当に困ることも…
これはちょっと困る!と思ったお医者さんの話
私はオタゴ大学の医学部で事務職をしていたんですが、あせったことがありました。
それは、専門医がこぞって同じ時期に長期休暇をとること。
特に、スクールホリデー・年末年始・イースターといった長期休暇は、内科のお医者さんがいっせいに出かけてしまって、ジュニアドクターがアタフタ…なんてことも。
ある内科の先生は、長期休暇に行くときメールの自動返信に
「今クイーンズタウンでスキーとワインを楽しんでいま〜す。
〇〇日に帰りますが、休暇中にきたメールは全部削除するからね!
重要なメールだったら戻ってきてからもう一度送ってください」
もう、ここまできたらあきれるを通り越して、笑ってしまいました。
それに講義の予定を忘れて生徒さんが待ちぼうけ、ということもたびたび。
お医者さんは人の命を預かっているので、もうちょっとなんとかならないかな〜と思ったけど、あわせるしかないんですよね。
無理しなくても何とかなるんだね、と気が楽になった理由は?
さて、ニュージーランドに来てから仕事に対する態度にびっくりすることだらけ。
しかし、徐々に慣れるにしたがい、気持ちに変化が起きてきました。
それは

あれ、人も私に対して仕事をカリカリ一生懸命する期待をしていない?
ということに気づいたからです。
日本にいたころの私は、仕事は自分に厳しく人にも厳しく、という感じでした。
自分やほかの人のミスも許せなかったし、完璧になんでもやるべき、仕事もなまけてはいけない。
NZに来てからも最初は同じように考えていました。
なので、仕事のときはNZ人のゆるさや、のんびりさが耐えられなかった。
でも一度、仕事で大きなミスをしたときに上司は
No worries!
気にしなくていいよ〜、誰にでもミスはあるから。
と笑って許してくれたんです。
そう、NZ人は自分に甘いところがあるけど、人にもいい意味でそこまで期待していない、と気づきました😂
その結果…人にも自分にもやさしくなれた
NZでは、他人に無理ながんばりを期待していない。
それは仕事だけではなく、一般的なことにもいえます。
- 英語が上手に話せない
- スポーツが上達しない
- なかなか痩せられない
- 料理がおいしくできなかった
そんなとき、ニックはいつも
Don’t be hard on yourself.
(自分に厳しくしなくてもいいよ。)
と声をかけてくれます。
そう、無理をしなくても急がなくても、カリカリしなくても、世の中何とかなるんです。
ニュージーランドものんびりした人が多い中で、国は平和に機能しています。
もちろん改善すべき深刻な問題もあるのは事実。
でも、私のような一般市民がストレスをためて働いても働かなくても、大きな変化はないでしょう。
それからは私も、自分にプレッシャーを与えない、そして人が間違っても気にしない寛大な気持ちで対応する。
という風に変わっていったんです。
そうすると人生本当に気が楽になりました。
ちょっとやそっとのことではイライラしない新しい自分が誕生。
決して日本が悪いといってるのではありません。
私も日本に里帰りして短期で働いたときは、上司や職場の雰囲気に速攻で適応しました。
ただ、環境で人の価値観は変わる、そして人は変われるということを学んだということです。
まとめ
ニュージーランド人の仕事に対するちょっとゆる〜い態度。
それは自分や家族を大事にし人にやさしくなれる、フレンドリーでのんびりしたお国柄の一面なんだと思います。
もし、あなたが日本で窮屈な思いをしている、自分をがんじがらめにしてしんどい、そんなときは環境を変えるのもいいかもしれません。
今絶対だと思っている常識は、異なる環境だとまったく違うかもしれないからです。
私の場合は、そんな環境にまずやってきてから気づきました。
今なら、自分から新しい環境に身を移すのもいいのでは、と思います。
がんばりすぎなくていいんです。
あなたががんばらなくても、よい意味で世の中たいがいのことはどうにかなるんですから。
そのことをニュージーランドで身をもって経験しています。
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