ダニーデンのロイヤル・アルバトロス・センター
ロイヤル・アルバトロスはシロアホウドリと呼ばれる世界で最も大きなアホウドリ。
羽を広げると約3m、体重は8.5kgほどもあり、上空を飛ぶ姿はとても雄大で美しいです。
1967年にダニーデンに設立されたアルバトロスセンターは年間約13万人が訪れる観光地で、センターの主な目的は絶滅危惧種のロイヤルアルバトロスの保護活動ですが、同時に野生のアルバトロスを見るツアーも人気です。
この記事ではダニーデンのロイヤル・アルバトロス・センターの様子、Youtubeに投稿されたかわいいモフモフのヒナの動画などをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください(*^^*)
ロイヤル・アルバトロス・センターの外観
ダニーデンの町の中心から車で約40分、オタゴ半島の最先端タイアロア・ヘッドにロイヤルアルバトロスの生息地があります。
絶滅の危機に瀕して保護動物として指定されているロイヤルアルバトロスは通常陸地から離れた島に住んでいます。
オタゴ半島のように人が住んでいる近くの陸地に生息地があるのは大変珍しいんですよ。
こちらがアルバトロスセンターの建物です。さっそく入ってみましょう!
中には
- インフォメーションセンター・ツアーデスク
- お土産屋さん
- 野生動物の展示場
- カフェ
- トイレ
があります。
壁にはこんなサインがありました。アルバトロスが羽を大きく広げて飛んでいる姿が美しいですね。
ロイヤル・アルバトロス・センターのお土産屋さん
建物入って左手にはお土産屋さんがあります。ニュージーランドらしい商品がたくさんあるのでよかったらご覧くださいね。
ロイヤルアルバトロスのぬいぐるみ(*^^*) 軽いのでお土産にぴったりです!
こちらはブルーペンギンのぬいぐるみ、ブルーペンギンは日本語で「コガタペンギン」と呼びます。体長は約30cmの世界で一番小さなペンギンの種類です。
ロイヤルアルバトロスセンターで夜に見学ツアーが行われていますよ。
ガラスでできたペンギンの置物も、小さくてお土産として持ち帰るのにおすすめです。
ロイヤル・アルバトロス・センターのカフェ
建物奥の右手にカフェがあります。
パイやサンドイッチの軽食、食べ応え十分のランチやスイーツ、ドリンクメニューも豊富です。
カフェは好きなテーブルに場所をとり、カウンターで注文をして番号札をもらって席で待ちます。
大きなガラス窓から半島が見られるのでぜひ外の景色に注目してくださいね。
私たちはラッキーにもアルバトロスが羽を広げて飛んでいる姿を見ることができました!
番号札にもかわいいアルバトロスの写真、本当に見た目が愛らしい鳥です。
ニックはベジタリアンハンバーガーを頼みました。ポテトフライも添えられ、ボリューム満点!
私はナチョス、チーズがたっぷりでかなり大きかったので、ふたりで1つでも十分の量です。
ロイヤル・アルバトロス・センターの展示場
腹ごしらえをした後に建物奥左手の展示場に入ってみました。無料で入館できる施設の充実した情報量に大変驚きました。
こちらはランス・リッチデール博士です。ロイヤルアルバトロスの数が大幅に減少していることにいち早く気づき、1936年から保護活動を行った先駆者です。
ランスさんの保護活動の精神は今でもこのアルバトロスセンターに引き継がれています。
ランスさんは1936年にアルバトロスに出会った感動を
緑の小道で驚く私の前に、オスのアルバトロスが大きくて白い卵を温めていた
と語っています。
ロイヤルアルバトロスは人におびえることもなく、くりくりした目がとてもかわいい鳥です。特にヒナはモフモフで愛らしいんですよ。
ダニーデンに生息するロイヤルアルバトロスは正式名称を
ノーザンロイヤルアルバトロス
と言います。生息しているのは北島のチャタムアイランドとダニーデンのオタゴ半島のみ。現在の数は約2万羽と絶滅の危機に瀕しています。
ニュージーランドにマオリの人々やヨーロッパの開拓民が犬や猫、イタチやネズミといった動物を連れてやってきたために、原産の鳥はどんどんと捕食され多くは絶滅してしまいました。
また農場や牧場を作るために原生林をどんどんと焼き払ってしまったのも多くの鳥が絶滅した原因です。
ロイヤルアルバトロスの数が減少しているその他の原因は、嵐や温暖化によるものと言われています。
日本近海に住むアホウドリも紹介されていました。伊豆諸島の鳥島(とりしま)に住むアホウドリはたったの2100羽で絶滅危惧種、かなり少ないですよね。
漁業の影響や火山の噴火によって、数が減少しているそうです。
アルバトロス以外の野生動物についての展示もたくさんありました。
こちらはイエローアイペンギンについての説明、イエローアイペンギンは日本名を「キンメペンギン」と言います。
その名の通り白目の部分が金色、黄色をしています。そして目の周りから頭の後ろにかけて黄色の一直線が入っています。
似た種類が全くいない世界で最も珍しいペンギンで、ニュージーランドのあたりでしか見ることができません。
しかし数がとても減少しており絶滅危惧種、オタゴ半島のイエローアイペンギンは残念ながらあと20年~40年で絶滅してしまうだろうと言われています。
原因は
- 海水温の上昇
- 伝染病の発症
- 漁業や海水汚染
- 外来種の動物による捕食
などがあげられます。
ロイヤルアルバトロスセンターから車で10分ほどのところにペンギンプレイスという生息地があり、イエローアイペンギンの保護活動や見学ツアーが行われています。
私たちがお金を払ってツアーに参加することで保護活動の資金になるそうです。時間があればぜひ参加して、間接的ではありますがペンギンを救うお手伝いをしたいですね。
参考リンク>>>https://penguinplace.co.nz/
イエローアイペンギンは日没の2時間くらい前に海から巣に戻ってくるので、夏の間なら午後6時以降のツアーがおすすめですよ。
こちらは先ほどぬいぐるみをご紹介したブルーペンギンの説明です。
イエローアイペンギンは単独行動ですがブルーペンギンは集団で行動するので、ツアーではグループを見ることができます。
子供さんに人気がありそうな塗り絵コーナーもありました。
ロイヤル・アルバトロス・センターの外の様子
センターの周りは大自然です!ご覧のようなニュージーランドファーシールというオットセイが寝ているのをよく見かけます。
こんな荒々しい海の様子も迫力満点です。夏でも海からの風が冷たいので、ダウンや厚手のジャケット、毛糸の帽子や手袋を持参されることをおすすめします。
ロイヤルアルバトロスツアーの詳細は?
センターではツアー参加者しか入れない丘の上からアルバトロスを見学するツアーが行われています。
必ず飛んでいる姿を見られるとは限りませんが、訪れられたならぜひ参加されてはいかがでしょうか?
価格は2019年9月まで有効です。
- 1.5時間のツアー
ロイヤルアルバトロス見学とタイアロアヘッドの歴史についての英語ガイド付きツアーです。オタゴ半島の先端に過去の戦争に備えて作られた要塞を見ることもできます。
大人:62ドル
子供:20ドル(5歳から17歳)
- 1時間のツアー
1時間のツアーは要塞の見学はなしで、ロイヤルアルバトロス見学の英語ガイド付きツアーです。
大人:52ドル
子供:15ドル
- ブルーペンギンツアー
ブルーペンギンツアーは75分の英語ガイド付きツアーです。センターのすぐ外の小道を下りて海に出るとプラットフォームが作られていて、そこからブルーペンギンを見学します。
ブルーペンギンはイエローアイペンギンと違って夜遅くに帰ってくるので、午後9時~10時頃が見られるチャンスです。
大人:35ドル
子供:10ドル
ツアー予約のページ>>>https://albatross.org.nz/otago-peninsula-tours/
Youtubeで大人気のロイヤルアルバトロスの動画
最後にロイヤルアルバトロスの生息地に設置されたカメラでとらえた大変かわいいヒナの姿をご紹介します!
ロイヤルアルバトロスセンターの詳細
レンタカーなら町から約40分、オタゴ湾沿いの美しい景色を眺めながら半島の先までドライブで到着です。合わせてラーナック城の見学もどうぞ!
関連記事>>>【ラーナック城】は豪華な建物と悲しい歴史を持つお城
もしくは町から出発している野生動物見学ツアーに参加して、ロイヤルアルバトロスセンターやペンギンプレイスを訪れるのも効率がよくておすすめですよ。
ロイヤルアルバトロスセンターの営業時間
夏: 10:15am から夕暮れまで
ツアーは午前11時から
冬:10:15am から夕暮れまで
ツアーは午前10時30分から
住所 | 260 Harington Point Road, Dunedin |
電話 | 03 478 0499(NZ国内から) +64 3 478 0499(日本の電話から) |
ウェブサイト | https://albatross.org.nz/ |
フェイスブック | https://www.facebook.com/albatrosscentre/ |
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