2024年6月24日、新しく就任したスコット・ロバートソン監督が率いる新生オールブラックスの選手32名が発表されました。
81代目のキャプテンは、30歳で69キャップのスコット・バレット選手です。
アーディー・サヴェア選手とジョーディー・バレット選手が副キャプテンとしてサポート。
この記事では、32選手のリストや新しく選出された5名のプロフィールなどをご紹介します。
2024年のテストマッチシーズン開始、オールブラックスについて詳しくなっちゃいましょう!
2024年オールブラックス全32選手のリスト
Our first squad of 2024 🖤
Congratulations to all those named for the first time 🫡#AllBlacks pic.twitter.com/0Kw51kNwPG
— All Blacks (@AllBlacks) June 24, 2024
出典:オールブラックスX
オールブラックスの選手は、テストマッチ期間中に追加で招集されたり変更があったりするのですが、やはり年の最初の発表は一番ワクワクします!
ではさっそく、2024年のオールブラックスに選ばれた32プレーヤーの年齢・スーパーラグビーの所属チームなどをまとめましたのでご覧ください。
参考:オールブラックス公式サイト:https://www.allblacks.com/news/all-blacks-squad-named-for-steinlager-ultra-low-carb-series
【フォワード】18選手
まずフォワード18選手はこちら!

ベテランのサム・ホワイトロック選手、ブロディ・レタリック選手が引退し、ロックは世代交代ですね。
選手名 | ポジション | 年齢 | SRチーム | 州チーム | テストキャップ数 |
---|---|---|---|---|---|
アサフォ・アウムア | フッカー | 27 | ハリケーンズ | ウェリントン | 6 |
コーディ・テイラー | フッカー | 33 | クルセイダーズ | カンタベリー | 85 |
ジョージ・ベル | フッカー | 22 | クルセイダーズ | カンタベリー | 初選出 |
イーサン・デ・グルート | プロップ | 25 | ハイランダーズ | サウスランド | 22 |
タイレル・ロマックス | プロップ | 28 | ハリケーンズ | タスマン | 32 |
フレッチャー・ニューウェル | プロップ | 24 | クルセイダーズ | カンタベリー | 13 |
パシリオ・トシ | プロップ | 25 | ハリケーンズ | ベイ・オブ・プレンティ | 初選出 |
オファ・トゥウンガファシ | プロップ | 32 | ブルーズ | ノースランド | 57 |
タマイティ・ウィリアムズ | プロップ | 23 | クルセイダーズ | カンタベリー | 7 |
スコット・バレット(キャプテン) | ロック | 30 | クルセイダーズ | タラナキ | 69 |
トゥポウ・ヴァアイ | ロック | 24 | チーフス | タラナキ | 25 |
パトリック・トゥイプロトゥ | ロック | 31 | ブルーズ | オークランド | 43 |
イーサン・ブラックアダー | ルースフォワード | 29 | クルセイダーズ | タスマン | 10 |
サミペニ・フィナウ | ルースフォワード | 25 | チーフス | ワイカト | 1 |
ルーク・ジェイコブソン | ルースフォワード | 27 | チーフス | ワイカト | 18 |
ダルトン・パパリィ | ルースフォワード | 26 | ブルーズ | カウンティーズ・マヌカウ | 32 |
アーディー・サヴェア(副キャプテン) | ルースフォワード | 30 | ハリケーンズ | ウェリントン | 81 |
ウォレス・シティティ | ルースフォワード | 21 | チーフス | ノースハーバー | 初選出 |
オールブラックスにはじめて選ばれたのは、こちらの3選手!

名前をタップで紹介にジャンプします🎵
【バックス】14選手
続いて、バックス14選手の年齢・スーパーラグビー所属チームなどを一覧にしました。

主力だったアーロン・スミス選手、リッチー・モウンガ選手が抜け、どんなメンバーになったのか気になります。
選手名 | ポジション | 年齢 | SRチーム | 州チーム | テストキャップ数 |
---|---|---|---|---|---|
フィンレー・クリスティー | ハーフバック | 28 | ブルーズ | タスマン | 21 |
TJ・ペレナラ | ハーフバック | 32 | ハリケーンズ | ウェリントン | 80 |
コルテス・ラティマ | ハーフバック | 23 | チーフス | ワイカト | 初選出 |
ボーデン・バレット | ファーストファイブ・エイス | 33 | ブルーズ | タラナキ | 123 |
ダミアン・マッケンジー | ファーストファイブ・エイス | 29 | チーフス | ワイカト | 47 |
ジョーディー・バレット(副キャプテン) | ミッドフィールド | 27 | ハリケーンズ | タラナキ | 57 |
リーコ・イオアネ | ミッドフィールド | 27 | ブルーズ | オークランド | 67 |
アントン・レイナート=ブラウン | ミッドフィールド | 29 | チーフス | ワイカト | 70 |
ビリー・プロクター | ミッドフィールド | 25 | ハリケーンズ | ウェリントン | 初選出 |
ケイレブ・クラーク | アウトサイドバック | 25 | ブルーズ | オークランド | 20 |
エモニ・ナラワ | アウトサイドバック | 24 | チーフス | ベイ・オブ・プレンティ | 1 |
スティーブン・ペロフェタ | アウトサイドバック | 27 | ブルーズ | タラナキ | 3 |
セブ・リース | アウトサイドバック | 27 | クルセイダーズ | サウスランド | 23 |
マーク・テレア | アウトサイドバック | 27 | ブルーズ | ノースハーバー | 9 |

TJの復活、そしてマッケンジー選手の選出がうれしい!
バレット3兄弟はまたもやそろってオールブラックス、すごいですね。
そして、バックスのオールブラックス初選出はこちらの2名。
名前をタップして各選手の紹介をご覧くださいね。

次のプレーヤーたちは残念ながらケガのため、6月の選考には入っていませんでした。
- サム・ケイン 選手
- ウィル・ジョーダン 選手
- サミソニ・タウケイアホ 選手
- カム・ロイガード 選手
サム・ケイン選手、ウィル・ジョーダン選手は、アルゼンチン戦から選出されました!
2024年オールブラックス初選出5選手のプロフィール
2024年6月の新生スコッド発表で、はじめてオールブラックスに選ばれた選手は合計5名でした!
それぞれのプレーヤーのプロフィールを、オールブラックス公式サイトを参考にまとめましたのでご覧ください♪
ジョージ・ベル(フッカー / 22歳 / クルセイダーズ / カンタベリー)
出典:https://www.allblacks.com/playerprofiles/george-bell-2
ジョージ・ベル選手は、南島オタゴ地方の自然に囲まれた牧場農家に生まれました。
身長183cm、体重107kgと体格も抜群、期待の若手フッカーです。
ラグビーをはじめたのは地元のクラブ、その後、ダニーデンのラグビー名門校のひとつ、ジョン・マクグラシャン・カレッジ(高校)に進学しました。
寮生活を送りながら、ラグビーと並んで人気のスポーツ、クリケットでも才能を発揮していたそうです。
2022年にはニュージーランドU20代表として選出され、クルセイダーズのアカデミーに入門しました。
ニュージーランドラグビー州代表選手権でカンタベリー代表チームの一員としてデビューする前に、クルセイダーズでスーパーラグビーデビューしたほどの実力。
2022年5月、パースでのウェスタン・フォース戦がデビューとなり、トライを決めています。
カンタベリーでの活躍が評価され、2022年のニュージーランドラグビー年鑑で「最も有望な選手」に選ばれるほどの注目プレーヤーです!
ビリー・プロクター(ミッドフィールド / 25歳 / ハリケーンズ / ウェリントン)
出典:https://www.allblacks.com/playerprofiles/billy-proctor-3
ビリー・プロクター選手は、ニュージーランドの首都、北島ウェリントンの出身です。
兄のマットは2018年にオールブラックスに選ばれた経験があり、父フィルもNZジュニア代表、またウェリントン州代表チームでプレー。
そんなラグビー一家に育った生粋のラグビー少年のビリーは、ニュージーランドU20代表に選ばれました。
そして、セントパトリックス・カレッジを卒業後すぐにその才能が認められ、ハリケーンズと5年契約を結ぶことになります。
スーパーラグビーのデビューはまだ10代だった2019年、シドニーでのワラターズ戦。
それ以降、彼はチームの中心選手として活躍を続けています。
2020年にはマオリ・オールブラックスのメンバーとしてデビューし、その実力は家族の伝統を引き継いでいるといえるでしょう。
コルテス・ラティマ(ハーフバック / 23歳 / チーフス / ワイカト)
出典:https://www.allblacks.com/playerprofiles/cortez-ratima
コルテス・ラティマ選手は、北島のキングカントリーで牧場を営む家族に生まれました。
地元のニュープリマス・ボーイズ・ハイスクールをへて、ラグビーの名門ハミルトン・ボーイズ・ハイスクールへと進学。
高校を卒業してからわずか2年で、ワイカト州代表チームでプレーしはじめた逸材です。
そして、2022年にはチーフスと契約し、クルセイダーズ戦でスーパーラグビーデビューを果たします。
現在では、チーフスに欠かせない選手として活躍!
さらに、オールブラックスXVの北半球ツアーにも選ばれています。
ウォレス・シティティ(ルースフォワード / 21歳 / チーフス / ノースハーバー)
出典:https://www.allblacks.com/playerprofiles/wallace-sititi-2
ウォレス・シティティ選手はサモア生まれ。
彼のお父さん、セモさんは元マヌ・サモア(サモア代表チーム)のキャプテン、スーパーラグビーのハリケーンズでも活躍。
セモさんは、ウォレスが生まれたときはスコットランドのチームでプレーしており、そのあと日本のNTTドコモレッドハリケーンズでもプレーしています。
父の足跡をたどるように同じルースフォワードのポジションでプレーしているウォレスは、スコットランドで5年、日本で7年過ごしたそうです。
彼はオークランドのデ・ラ・サレ・カレッジに通いましたが、ラグビーでの活躍と並び、副学長としてもリーダーシップを発揮。
2022年にはノースハーバー州代表チームに加入、そしてニュージーランドU20代表にも選出。
そしてチーフスと2024年にフルの契約を結び、スーパーラグビー・パシフィックで力強さを存分に発揮!
まだ21歳という若さでオールブラックスに選出され、今回のスコッドで最年少。
活躍がとても楽しみな選手です。
パシリオ・トシ(プロップ / 25歳 / ハリケーンズ / ベイ・オブ・プレンティ)
出典:https://www.allblacks.com/playerprofiles/pasilio-tosi
パシリオ・トシ選手は、北島ウェリントンの北にあるレヴィンで育ちました。
彼は、ルースフォワードからプロップへの転身を見事に果たしたと大きな注目を集めています。
パシリオは、ホロウェヌア・カレッジ(高校)で1年過ごした後、ロトルア・ボーイズ・ハイスクールのラグビーチームで活躍しました。
2018年にサウスランド州代表チームのNo.8としてプレーしていた彼は、2021年にベイ・オブ・プレンティ州代表チームへ移籍。
そこでハリケーンズのスカウトの目に留まり、2022年にスーパーラグビー契約を結ぶことになります。
そこから、プロップとしての新たなキャリアをスタートさせ、今回のオールブラックス選出につながりました!
オールブラックスの2024年テストマッチ日程については、こちらの記事でまとめています♪
【ヘッドコーチ】スコット・ロバートソンさんのコメント
クルセイダーズのヘッドコーチとして輝かしいキャリアを持つ、レイザーことスコット・ロバートソン監督のコメントをご紹介します🎵
コーチングチームとして、私たちが選んだチームに非常に期待しています。
このチームは、私たちが2024年にオールブラックスで展開したいラグビースタイルを実現できるグループだと確信しています。
またロバートソン監督は、スコット・バレットとの長年の関係がキャプテン選出の要因であったと語りました。
私たちのグループにはすばらしいリーダーが多くいますが、スコットとのつながりがあることが決め手でした。
彼は戦術的にすぐれており、先頭に立ってチームを引っ張ることができ、選手やコーチからの尊敬を集める存在なんです。
しかし、リーダーシップは共有される責任です。
ですので、アーディー、ジョーディー、そしてリーダーシップグループが、イングランドとの最初の試合に向けてどのように団結し連携するかが大切です。
ロバートソン監督はまた、チームに初選出された5名の選手を称賛しました 😃
選手たちと彼らの家族にとって誇らしい瞬間ですね。
彼たちはパフォーマンスと一貫性でそのポジションを勝ち取りました。
彼らのラグビーキャリアにとってエキサイティングな時期でしょう。
コーチとしては、チャンスがおとずれたときに彼らがチャンスをつかめるよう、準備を整えます。
【キャプテン】スコット・バレット選手のコメント
オールブラックス、81人目のキャプテンに選ばれたのは、30歳のスコット・バレット選手!
彼は、2016年のアイルランド戦でオールブラックスデビューして以来、69キャップを獲得しています。
スコットは、アーディー・サヴェア選手と弟のジョーディー・バレット選手、2人の副キャプテンのサポートを受けることになります。
それでは、スコット・バレットキャプテンのコメントをご紹介します 😊
これまでにオールブラックスのキャプテンを務めたリーダーたちを考えると、この役割に任命されたことは非常に謙虚な気持ちになり、軽く受け止めることはできません。
大きな責任を感じていますが、アーディーとジョーディーという、ふたりのすばらしいリーダーが隣にいます。
また、コーチ陣の全面的な支援を受けられると確信しています。
オールブラックス32選手のチーム別やポジション別人数
オールブラックス32名のメンバーが選ばれましたが、次の内容もまとめてみました。
気になる項目があればタップしてご覧ください 😊
スーパーラグビー・チーム別の選手数
スーパーラグビーチーム | 選手数 |
---|---|
ブルーズ | 9 |
チーフス | 8 |
クルセイダーズ | 7 |
ハリケーンズ | 7 |
ハイランダーズ | 1 |

ブルーズの選手が一番多いんですね!
ニュージーランド州代表チーム別の選手数
州チーム | 選手数 |
---|---|
タラナキ | 5 |
ワイカト | 5 |
カンタベリー | 4 |
ウェリントン | 4 |
オークランド | 3 |
タスマン | 3 |
ベイ・オブ・プレンティ | 2 |
ノース・ハーバー | 2 |
サウスランド | 2 |
カウンティーズ・マヌカウ | 1 |
ノースランド | 1 |
ポジション別の選手数
フォワード | 18選手 |
---|---|
フッカー | 3 |
プロップ | 6 |
ロック | 3 |
ルースフォワード | 6 |
バックス | 14選手 |
---|---|
ハーフバック | 3 |
ファースト・ファイブエイス | 2 |
ミッドフィルダー | 4 |
アウトサイドバック | 5 |
まとめ
この記事では、レイザー率いる2024年の新生オールブラックスの情報を紹介しました。
ラグビーチャンピオンシップに向けて変更も出てくるかと思うので、アップデートしていきたいと思います!

試合に向けて、ニュージーランド国歌やハカも覚えてみませんか?
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